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突然ですが、黒猫を飼うことに決めました。


ふわふわの黒い毛がやわらやくて、ちょっとやんちゃっぽいけど、かなりマイペースだけど、


私にとっては可愛い猫。


長いしっぽをゆらゆらさせて、耳をちょっと垂れさせて


すりすり


黒猫は私の頬に擦り寄ってきて、かまって攻撃を食らわします。


「どーしたの?寒い?」


ニャ~


黒猫の首の後ろをちょっと撫でると、黒猫は甘えた鳴き声をあげて、私の寝ている布団にもぐりこんできます。


顔だけをちょっと布団から出して、またも私の首にすりすり。


「ニャぁ」


ん??


今、猫じゃなくて人間の男の子の声が……聞こえた気がするんですケド。


ぱっと目を開けると、






「にゃ~」





黒猫は黒猫だけど…





倭人―――!?





黒猫、倭人の少し色の白い肩がちょっと布団から出ていて、首から鎖骨が男らしいくっきりとした骨のラインを描いていました。


ってか服!何であんたは何も着ていない!?


私一人であたふたしているのに、


私の彼氏となった少年は、少し意地悪そうに微笑んで私の頬をそっと撫でてきたのです。