「そういやさ、お前の親父さんからうちに電話かかってきたぜ?
倭人帰ってないかって」
「あ、あたしのところも。喧嘩でもしたの?」
トラネコくんとカリンちゃんが二人で黒猫を見て、黒猫は目をぱちぱち。
「は?してねぇし。ってかうちは常に戦闘状態だ。ってか何で?」
戦闘状態…てね。まぁそーだけどぉ。
みけネコお父様ともっと仲良くしなさいよ。
「あ、あんたを心配していらしたのよ」
私が黒猫の裾をちょっと引っ張ると、
「ああ」と黒猫はちょっと納得がいったように小さく頷いた。
「てか相変わらず仲いいか良くないのか分かんねー親子」
とトラネコくんが笑う。
仲は…良くないと思う。会話なさそーだし。
「昔は良く二人でサッカーの試合行ってたのにね。おじさん一生懸命倭人ちゃんの応援してたじゃん」
カリンちゃんも苦笑。
二人でサッカーの試合…?
「昔のことだろ。あいつのせーで、俺試合に遅刻したこと何度あったか」
「あー、あったな。そゆうこと。親父さん方向音痴なくせに倭人を送り届けたがるから」
「おばさんが亡くなってから、しばらく倭人ちゃんにべったりだったのにね」
……そうゆう時期もあったんだ…
「あたしのママが作ってくれたサンドイッチを試合後に食べたよね♪」
「フルーツの入った生クリームのサンドイッチ。あれおいしかったよな。
倭人はツナサンドがお気に入りだったよな♪俺はタマゴサンド」
とトラネコくんが頷く。
……なんか…私の入っていけない話題??
黒猫の過去話。
聞きたいけど、聞きたくないような…
あれ…?心の中がもやもやと変。



