「シンプルなピアスだな。俺、もっとこうキラキラしたのとか、ゆらゆら揺れるのとか好きだよ?」
キラキラ…ゆらゆら……
う゛~ん、そうゆう女の子っぽいの苦手なんだよね。
しげしげと私の耳を眺めていた黒猫は
「ぅを」
突如声を挙げた。
な、何!どーした!!?
実は耳が人間の耳じゃなくてぞうさんにでもなってるとか!?
「朝都、軟骨にもピアス開けてるんだな。ビビった」
軟骨……あー、そいやぁ空いてるな。普段髪で隠れて見えないケド。
って、冷静に考えてる場合じゃないよ。
実は私ヤンキーだと思われたりしてない??
黒猫はAntiピアス派か。
黒猫に嫌われないように、これは塞ごうかな…
とちょっと考えてると、
「はじめて見たけど、可愛いね。似合うじゃん」
黒猫は全然気にした様子じゃない。
しかも“可愛い”“似合う”とな!
「キラキラしてるともっと可愛いけど」
はいはい。
黒猫はキラキラ(光もの)がお好きなようで。
黒猫レポートに付け加えとかなきゃ、だな。



