「見てはいけないものを見ちゃったんだけど、スルーしようにもできなくてさ」
は…?見てはいけないものって、もしかして黒いブラ??
やっぱり黒猫も意識してんじゃない。
私だけがあたふたしてたわけじゃなかったんだ。
黒猫も男の子だな~
ふふっ
何故かほっとして頬を緩めていると、
「女子大生の部屋にあるまじきものが置いてあって、“あれ”はどーツっこんでいーわけ?」
黒猫の視線を辿ると、台所のシンクの足元に行き着いた。
「あるまじきものって…」
そして黒猫が何を指し示しているのか、その“ブツ”を目に入れて私は目を開いた。
それは4リットルのペットボトルに入った
“焼酎 大五郎”
ぅわぁ!!!
「だいごろーって。おっさん丸出しだな」
黒猫もどうツッコンでいいのかちょっと笑いを堪えてる。
いやぁあああああ!!
何でそこに目が行く!!ってか私もその辺に転がしておくなよ!
「あ、あれは!あれよ!!そうっ、ネコよけ!!」
(※ペットボトルに水を入れて野良ネコ避けにすることもありますよね♪)
苦し紛れの言い訳をすると、
「まぁ結果的に?ネコよけにはなってるだろうけど。
今の俺は気持ち悪くて近づけない」
黒猫は口元を押さえてちょっと青い顔。
貧乏女子大生には安くて結構おいしい…だけど『お徳用』(←ここ重要)の焼酎は必需品なのよ!
鏡月にしとけば良かったかな…って思うとこそこじゃなーい!
見られたくなかった↓↓
がくり。



