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「キャァ!」
思いっきり女の子みたいな悲鳴をあげて慌ててスカートを押さえるも、ときすでに遅し…
「…大丈夫。ピンクのヒラヒラなんて、俺見てないから」
黒猫が口元を手で覆って顔を赤くさせると、わずかに視線を泳がせた。
ギャー!!やっぱり見られてたっ!!
「ってかピンクのひらひらって!しっかり見えてるじゃん!!」
ちょっと怒って殴るフリをすると、黒猫は慌てて部屋に入っていく。
その姿が…おいたをして怒られたネコがさっと逃げていく様子に見えた。
それでもちょっとカーテンの隙間から顔だけを覗かせて
「不可抗力じゃん…」と呟く黒猫。
可愛すぎて…怒る気力も失せた。
ってか黒猫の言う通り、不可抗力だ。
ああ、今までジーンズとかパンツが多かったからそうゆう心配全然考えてなかったけれど、
お洒落用のひらひらスカートは危険だ。
タバコを灰皿に入れておずおずと部屋に戻ると、黒猫はちゃんと椅子に座って参考書に向かっていた。
そのことにちょっとほっ。
だけど
私が部屋に入ると、黒猫は参考書を持ち上げて顔を隠す。
何なのよ…
もしかして恥ずかしがってる??
下着ぐらいでそんな照れた可愛い反応されたら、こっちも困っちゃうじゃない。
「…えっと!次、次の問題!!」
何でもないように…できたかな?とにかく、いつも通りの口調で黒猫を見ると
黒猫は参考書から目だけを覗かせて、じっと私を見つめていた。



