Chat Noir -バイオハザー度Max-




ドラマや小説で良く見たり聞いたりするその台詞は…


男女のベッドシーンで語られる言葉で……


く、黒猫!!?


またも私の口から心臓が飛び出そうになって、私は慌てて口元を押さえた。


いや、落ち着け朝都。黒猫は他意があって言ったわけじゃないわよ、きっと。


と、ドキドキしながら黒猫を見つめていると


黒猫は一通り言ってそれこそ満足したのか、マイペースにあくびなんかをしてる。


「眠む……俺、今朝バイトがあったから5時起きなのー」と目尻に涙を浮かべてそう訴えかけてくる黒猫。


「ああ、朝の…ドーナツ屋さんだっけ?」


「そ。朝は6時開店で2時間だけだけどね。そのあとガッコ」


「きゅ、休憩する?そんなんじゃ勉強に集中できないでしょ?」と提案したあとに


“休憩”とか!!何言っちゃってんの私!!


と、またも変なところで変なことを思ってしまう私。


でも…


早起きした黒いネコを抱っこして、一緒にお昼寝したい。


ネコが寝付くまで背中を撫でてあげるの。


『にゃ~』時折、小さな鳴き声をあげて擦り寄ってくる黒いネコが可愛くて、


甘やかすように頭を撫でるとネコは私の腕の中でお昼寝。


と、一瞬の間でそんな危ない妄想をしていると、


黒猫は無表情にちらりと流し目で私を見てきただけで、何も言わなかった。


な、何なのその意味深な視線は!


私一人があたふた。


「わ、私は休憩したいな!ちょっとタバコっ!!」


いたたまれなくなって、私はタバコの箱を掴んで勢い良く席を立ち上がり、例のごとくベランダに走った。