「んで、俺らの中では倭人の彼女のことを“ネズミの彼女”って呼んでるんですけど、
ってか大抵テンションの低い倭人がすっげぇ喜んでてさぁ、それ見ると何かキモいよな~」
男子たちはゲラゲラと笑っている。
からかうように笑ってるけど、黒猫もちょっと不機嫌そうだけど、
「恥ずかしいからあんま言わないで」と顔を赤くしている。
何だかすごく楽しそうだ。
黒猫はいい友達に恵まれてるみたい。
ってかネコってそもそも群を作らない生き物よね。
何か男子率多くない??オスばっかり集まっちゃって。
ここ、一応共学だよね。
整った顔してるからさぞ可愛い女子高生にモテてるのかと思いきや、
『モテない』発言は嘘じゃないみたいだ。
そのことにほっ。
「あー俺も彼女欲しいし!彼女さん、合コンでも企画してくれない?」
「年上でもいいなら」
私が答えると、
「ってかあんたも真面目に答えんな」
と黒猫が慌ててる。
「年上?そーいや、お前…彼女は年上のカテキョだって言ってたよな」
と一人が気付いて私をまじまじ。
「「「年上の……カテキョ…?」」」
何だよ…その反応は……
「あー、これは確かにヤバいよね」
「俺もこんな可愛いカテキョが家にきてほし~!」
男子たちはまたもキャイキャイ。
可愛いって言ってくれて嬉しいケド……私中身おっさんなんですぅ、とは言えず
黒猫もこれには苦笑。
繋いだ手―――黒猫の手にほんの僅か力がこもり、力強くちょっと引き寄せられる。
黒猫は―――私のおっさん部分も
好きでいてくれる。



