「、…………え?」 今カインは何と言った? 私がエマの影武者? 王族の生き残りとして利用される? 「……なんで?」 頭が悪いわけじゃない。 察しだって悪くない。 ……でも、私がたどり着いた一つの結論はどうしても受け入れられない。 「お前が悪いわけじゃない。むしろ非は全部こっちにある。けど、上のやつはそんなのどうでもいいんだ。この国にプリンセスさえいれば。」 ああ、やっぱり。 「レーヴにはプリンセスがいる。この事実が欲しい奴らだ。さくらをプリンセスにしちまおうって、絶対考える。」