シュンは確かにカッコイイ部類のイケメンだ

普通の女なら、一発だろう



でも、シャーナは無理だ
頭には、魔王を倒すことしかない









「勇者。
大丈夫?

顔色悪いみたいだけど…」







「えっ⁉︎ あぁ、だ、大丈夫!!」










気づくと目の前にシャーナの綺麗な顔があり、俺はシャーナからすぐに離れ答えた










シャーナは美人だよな…

色んな街を見て来たが…



シャーナより綺麗な女の人は見たことがない…

俺の世界でもシャーナはダントツだろうなぁ…




でも、それは顔だけであって…










「そう。なら、そんな顔してないで次の街に行くわよ

勇者なら、これくらいで疲れないでよね」








性格は、最悪だ…









「ちょっと待てよ、シャーナ

もう五時間も歩きっぱなしだぞ⁉︎
少し休憩させてくれ!」







「姫。俺からも頼むよ〜
もう足がガクガクで〜」










なぜシャーナは休憩なしで五時間歩いても、平気な顔してるんだ⁉︎


無表情だから、平気な顔に見えるのか⁉︎










「ダメ。
一刻も早く魔王を倒さないとダメなの

休んでる時間なんてないの」









「お前は鬼か!!
なんで、そんな平気な顔してんだよ!

普通の人間なら、五時間歩いたら疲れて
歩けないぞ!」








「休憩欲しいよ、姫〜
今日はこの街で休もうよ〜

姫は女なんだから
無理したら、身体壊れるよ?


意地はらないで休もう?」










シャーナは無表情のまま
少し黙り込むと…









「分かった
今日はこの街で休むことにしましょう

ただし、きちんと疲れをとってね?」










無表情のまま、俺らに言ってきた