魔王のオモチャ







『みんながみんな
自分が本物とか言い出して

そんなに褒美が欲しいのかしら〜』






「えっ…それ、どういう意味ですか…?」









褒美…?

さっきの偽物のこと…?










「自分が本物って言って
勇者ちゃんと一緒に魔王を倒せば

自分が偽物だったとあとから知られても
倒したことは事実なんだから、褒美は貰えるだろ?


しかも、魔王を倒した実績があるから
他の奴等に自慢出来るだろ?

そういうことだよ、勇者ちゃん」











カッコイイ男は、ニコッと笑いながら
オカマさんから貰った飲みものを飲んでいた










そういうことだったのか…

だから、他の人たちは自分が本物だって言ってきたんだな…









『本物なら、ここにいるのにね?』




「ユミちゃん」




『あっ…』









オカマさんは、しまったという顔をして
俺を見ていた









えっ…⁉︎

本物⁉︎


ま、まさか…









「ユミさんが本物の弓使いなんですか⁉︎」







俺は席から立ち上がり、オカマさんに言った