「サビトさん!
ニーナを助けてくれよ!
あんたの弟子だろ!」
俺は、遠くで俺らの様子をニヤニヤと見て笑っているサビトさんに大きな声を出し叫んだ
サビトさんは、ニーナを弟子にしている
なら、ニーナを助けてくれるはず……
『ん?なんで?
なんで僕がニーナを助けないといけないの?』
「え…………」
サビトさんは、不思議そうな顔をして
ニコリと笑いながら俺に言った
「なんで…って……
ニーナは、あんたの………」
『光くん。君、なんか勘違いしてない?
僕は、別にニーナがどうなろうと
どうでもいいんだよ
ニーナを今まで見てきたのは
何かの楽しみに役立てればいいな〜って思って、育ててきただけだよ
悪魔が好き好んで、人間を育てると思う?
僕の楽しみの駒として、育てただけだよ
だから、ニーナはもうその役目を果たしたから、用済みなんだよ』
「……っ………ふざけるな!!
ニーナは、あんたのことを想って一緒にいたのに……
あんたは、駒としてニーナを傍においてただと…っ!!
ニーナの気持ちをお前は……っ」
『あのさ
ニーナが僕のことを好きだったのは知っていたけど
その気持ちを僕がどう扱おうが君には関係ないよね?
人間が悪魔に恋して、どうするの?
叶うはずのない恋をして
それが幸せだとでもいうのかい?
シャーナと君だって、そうだろ?
悪魔と勇者
そっちの方が不毛な恋をしているじゃないか
その恋に僕は何も言ってないだろ?
なら、君も僕に言ってこないでくれるかな?』
「……っ…!」
確かに、サビトさんの言ってることは正しいのかもしれない
だけど……っ!
「不毛な恋でも…
相手の想いを傷つけることはしない!
サビトさん
ニーナを助けてくれ…っ
ニーナを傷つけないでくれ…っ!」
『勇者が悪魔に頼み事するなんて……
光くんは、勇者として失格だね
それに、悪魔が勇者の意見を聞き入れると思う?
人間は、悪魔に利用されてこそ価値があるのに』
『オヤジ、もうその辺にしろ
俺と勇者の戦いだ
あんたが口を挟むな』
『なんだよ〜
先に話しかけてきたのは、勇者なのに〜
僕を悪者にするなんて……っ!』
『うるせぇ』
ダメだ
サビトさんは、本気でニーナを見殺しにするつもりだ……っ!
『魔王〜
もう、コイツ殺してもいい〜?』
『ああ。やれ』
「待っ……!」
『じゃあ、行くよ〜っと!』
ギーラは、楽しそうに笑うと
ニーナに魔力を放った

