十年後……
彼らは、立派に成長した
グレンダは、シャーナだと思うほど
見た目がそっくりだった
だからか、他の国の王子たちがグレンダに結婚してくれって毎日のように言われ続けていた
でも、グレンダは
トヨしか見ていないので
全ての求婚を断わっていた
そして、そんなグレンダには十年経ってある不安が出来ていた
それは……
『昨日、トヨ様が私と会ってくれましたわ…っ!』
『羨ましいですわ〜!
トヨ様ほど美しい方は、いらっしゃいませんから……
毎日のように女性がトヨ様にお会いしたいために、山奥まで足を運びますわね〜』
『最近では、男性の方も山奥に足を運んでいるそうよ〜
今日は、どなたがトヨ様と有意義な時間を過ごすのかしら?』
トヨは、年をとるにつれ
美貌が増していった
なので、山奥に閉じ込めても
周りの人たちがトヨを放っておかなかった
そんな噂が流れている以上……
グレンダは、不安で仕方なかった
他の女たちと何故遊んでいるのか?
もう私ではなく、他の女を愛してしまったのではないか?
何故、十年経っても迎えに来てはくれないのか?
不安で仕方なかった
前に比べて城の警備が強く
グレンダは、城から出ることが出来なかった
だから、トヨに会えなくて
トヨの気持ちを理解することが出来なかった

