「し、シャーナさん…っ!!
な、なんでこんなことを…っ!勇者様!

シャーナさんは、悪魔でも…
私たちと一緒に戦ってきた仲間じゃないですか…っ!!」













ニーナは、お腹から酷く血を流している私に近づき、勇者に困惑しながら怒鳴った












「うるせぇな
先にてめぇから殺すぞ」








「……っ!ゆ、勇者様…!?」












勇者は、ニーナを冷たく睨みつけると
倒れている上級悪魔に近づいた














「あーあ、こんなにやられちまって…

やっぱ、シャーナには勝てねぇか」















勇者は、呆れ顔でそう言うと
上級悪魔に治癒魔法を使った














『なっ、お前…なんのつもりだ!?』





『私たちを回復させて、どうするつもり!?』




『なにを考えている』










「おいおい。まだ気づいてねぇのかよ?」















上級悪魔も勇者の行動に困惑していた













『ま、まさか…!?』



『嘘でしょう…』



『マジかよ…』













上級悪魔たちは勇者の言葉を理解したみたいで、驚いていた













「シャーナ、お前調子に乗りすぎだ

俺もここまでやるとは思ってなかったぞ」









『ま、まさか…あなた…』



「シャーナさん…?」













信じたくない…

なんで、あなたが…












『ふう……


流石に俺も勇者の中にいるのはキツかったな…

でも、まあ……
面白い展開になれたし、いいか』















勇者はニヤッと笑うと目を閉じ
勇者の中から魔王が出てきて

勇者はそのまま、その場に倒れた














『どういうことなの?魔王…

僕らに分かるように説明してよ』















上級悪魔のギーラが

魔王の顔を見て言っていた