『なんでよ、魔王…っ!
側近は私だけで十分でしょう!?』
『マーリ。少し静かに』
『静かにって……
そんなに、この男がいいわけ!?』
『マーリ!』
『もう、知らない!
魔王なんて……
私が知らない男とイチャイチャしてるのを見て嫉妬すればいいんだわ!』
バンッ!!
デカイ音が聞こえ、扉がしまった音だと分かった
俺は、目を開け上半身を起こし周りを見た
俺はベッドの上に横になっていたみたいで、ベッドの端には魔王が座っていた
『おっ。起きたみたいだな
どうだ、気分は?』
「………なんで、俺…ここに…」
魔王は俺に気づくと、ニコッと笑って
俺の方に身体を向けてきた
俺は魔王の笑みにドキッとしながらも
今の状況を頭の中で整理していた
俺、確か悪魔に食べられてたはずだよな…?
なんで、俺今こんなところに…
『大丈夫そうだな
傷も治しておいたし、もう身体も熱くないだろ?』
「えっ…?ああ」
確かに、噛まれたところなど
傷がついていない
身体も熱くないし、どうなっているんだ…?
『じゃあ、本題に入るぞ
お前、人間やめて悪魔になる気はないか?』
「は、はあ!?」
な、なに言ってんだ、こいつ!?
お、俺が悪魔に!?
急に何言い出すんだ!?
『わざわざ、中級悪魔たちからお前を助けてやったんだぞ?
しかも傷を治してやってるし
身体の熱は、俺の牙に噛まれた効果だから、そんな後遺症には残らないだろ?
なあ、悪魔になって俺の側近になれ
俺の血を飲めば、今の悪魔より数段に力も入る
人間なんて、ゴミみたいな奴等も
悪魔の力を使えば、すぐに殺せる
どうだ?
悪魔になって人間を全滅させてみねぇか?』
「俺が悪魔に……」
魔王は俺の前に手を差し出すと
真剣な顔をして俺を見つめていた

