魔王のオモチャ







〜 マーリ 視点 〜











私はイケメンと戦いながら、勇者たちの戦いをチラ見していた













あーあ…

ブランのヤツ、勇者を殺す気なのかしら…?


まあ、殺しても
魔王に嫌われるだけだから、ブランはもう終わりね













「チッ。退けよ!」



『あら?私ともっと遊びましょうよ』














イケメンは勇者たちの戦いを見て、さっきまでの余裕をなくして焦ったように私に言ってきた















こんな美人が目の前にいるのに

つれないイケメンね〜















「勇者!しっかりしろ!

お前は勇者だろ!上級悪魔の一人や二人倒せないようじゃ魔王なんて倒せねぇよ!


絶対に勝てよ!」















イケメンは、私と戦いながらも勇者に声をかけていた













このイケメン…

勇者の戦いを気にしながら別のとこを見ているわね…?















私はイケメンの視線を辿ると、勇者の側にいる魔導士の女を見つけた












ああ…そういうことね…
















『あの魔導士の女を助けたいの?

なら、私を早く倒さないとブランに殺されちゃうわよ?』









「チッ…」













あらあら…

図星のようね?



でも、あなたは私に勝てないわよ?

ただの人間が上級悪魔…魔王の血をもつ私に勝てるはずがないじゃない















『あなたが私のものになるなら
あの女を助けてあげてもいいわよ?』









「………!!」














私の言葉を聞いて、イケメンは動きを止めた