魔王のオモチャ






〜 光 視点 〜









「ほら、勇者様も食べて食べて
ニーナの作ったご飯美味しいでしょう?」






「…は、はい……」










ピエロの格好をしているサビトさんは
シャーナと部屋から出てきて、すぐに
ご飯を食べ始めた

お腹空いてたんだなぁ…と思いながら見てたけど、少し食べて食べるのをやめ
俺たちの食べる姿を見ていた











そんな見んなよ…

食べにくいだろ…












「ねぇ、勇者様」









「あの…
様づけ、やめてもらえますか…?

勇者でいいですよ」












サビトさんに様づけされると
なんか違和感が…

どうせ、みんな
俺の名前とか知らないんだからなぁ…












「えぇー
様づけにしないと〜

勇者様なんだから…



それとも…

光様って呼ぼうか…?」












「えっ……」











サビトさんは、ニコッと笑いながら
目を細めて俺を見ていた












な、なんで俺の名前…
シャーナしか言ってないからシャーナしか知らないはず…

どうして、この人…
俺の名前を知っているんだ…?











「サビト!!」









「いいじゃん、別に〜
ねっ?光様」











シャーナはテーブルを叩いて、サビトさんを睨みつけた













どういうことだ……?

シャーナは何か知ってんのか…?