魔王のオモチャ








「あっ、それでこれ…
はい、頼まれてたやつ」














サビトは、机の上に置いてある小瓶を私に渡してきた













「大事なときに使うんだよ?」






「分かっている」













私はお守りの中にその小瓶を入れ、サビトに頭を下げてお礼を言った













「頑張ってね?
僕、応援してるよ」










「………あなたが何故、私に協力してくれたのか分からないけど…

ここまで、来れたのはあなたのおかげ
私はあなたを赦せないけど感謝はしてる」












私はサビトを赦せない
サビトのせいで、私は…

いや、アイツが…っ!


でも、ここまで来れたのは
サビトのおかげでもある…












「僕は面白いことのためなら何だってするつもりだよ
今だって僕は楽しいからやってるだけさ

あの彼を勇者に選んでよかっただろ?」











「……はい…
勇者を連れて来ていただき、ありがとうございます…」













勇者を連れて来たのは…
いや、勇者を選び連れて来たのは…

ここにいる、サビトだ…


だから、今だって…
サビトが勇者を気に入らなければ…

今の勇者を切り捨て、勇者のいた別の世界に戻すことだって出来る


それだけの力をサビトは持っている













「僕がここまでしたんだ
面白いものを見せてくれよ?」









「言われなくても…
魔王を倒すわ

後悔しないでね」














私はサビトを睨みつけながら言った
サビトはそんな私を見てニヤニヤと笑っていた