【続】笑顔の裏

「でも、あんた看病の仕方知ってる?」

うーん、あんまり知らないんだよね。
小さい頃お父さんとお母さんにしてもらったぐらいしかないから覚えてないし…………。

しかも、看病するほどのものなわけ?
とか、屁理屈的な考え


「まあ、とりあえずスポーツドリンクと冷えぴたと薬とか買っていってあげなさい。」

淡々と話すかなえだけれども
あの家だったら全部置いてあると思うのは私だけなのかな?


「いらないと思うけど。」

かなえもいらないと思うんかい!!

だったら言うなよ!!


「冗談はさておき。」

え?冗談だったの?

「問題は持っていくものではないのよ。あんた、蓮が弱ってる姿見たくないの?
俊によると蓮は熱が出ると甘えん坊になるらしいわよ。
レアじゃない?見てみたくない?」

見てみたいかも…………。


「看病はね、愛がこもっていればなんとかなるの。
蓮もあんたが来てくれればきっと喜ぶわよ。」

「愛ね……。」

まあ、珍しく熱く語ってるしそうなのかもしれない。
蓮のその姿も見てみたいし。