別にイジメられたってへこたれる自信はないし、むしろ誰とも合わせなくていいなら楽。
人付き合いは元々苦手だし、好かれて合わせるくらいなら嫌われてしまった方がいい。
「はぁ…裏切ったって言っても…ちゃんと理由があるのに…」
ドンッ!
ボソッと呟いたと同時に、誰かにぶつかってしまった。
「あ、すいませ……ん…」
昨日に引き続き、私の厄日は健在なようだ。
日本語がおかしい気もするけど。気の所為にしとこう。
「ゆ…、峰河さん…」
ぶつかったのは、今一番会いたくない人物。
雪、と呼びそうになったのを堪えて必死に思い出した苗字を呼んだ。
「す、すいませんでした…」
そそくさと逃げようとしたけれど、それは雪によって妨げられて。
気が付いたら、壁に押さえつけられていた。

