White heart

「っ、」



あ、ダメだ。きっと私、今すごく傷ついた顔してる。



表情を、作らなきゃ。





「うん。私は桜華を裏切ったし、瑠璃の方が姫にふさわしいよ。…それに、私桜華のこと大っ嫌いだしね」





爽やかな笑顔で酷い言葉を繰り返す。




早く皆に嫌われてしまいたいから。






何事もなかったかのようにその場を立ち去った私は、外に来ると全速力で家まで帰った。





「…っ、ふ…うぅ…」





堪え切れなかった涙がボロボロと溢れて、嗚咽を漏らす。



布団の上にしゃがみ込んで、ただひたすらに泣き続けた。






嫌いなわけが無い、大好きなんだ。


桜華のみんなが、大好きでしょうがない。





また話したい、だけど、それはもう叶わないこと。





裏切った私には…もう、桜華にも学校にも居場所はないのだから。






「このまま、死ねたらいいのに…」






いつの間にか私は、深い深い眠りに落ちていた。