その声だけ、やけに鮮明に聞こえた気がする。
しばらくして聞こえ始めた周りの声は…
「裏切り者?」
「どういうこと?」
「ていうか、あの子誰?」
混乱でまみれていた。
そして、宝条瑠璃はクスリと笑った後。
「あっ、自己紹介がまだだったね!新しく桜華の姫になった宝条瑠璃です!
如姫が桜華を裏切ったから…皆のことを少しでも癒せたらいいな、と思って入れてもらいました。
ふつつかものですが、これからよろしくお願いします!」
…これで、学校中に広まっただろう。
私が裏切り者であること。
桜華の姫は宝条瑠璃であること。

