「はぁ…」



と溜息をついた。



だってさ?


しばらくは桜華の皆に会わないようにしようと思ってたのに。




「同じ学校だし、むしろ同じクラスだからそんなの無理じゃん…?」




運がいいのか悪いのか、桜華の幹部とは全員同じクラス。




雪だけは、違うクラスだけども。





そして奴らは族のくせして真面目に授業に出るから困る。


族なら族らしくサボれよ。来るな。




とか言っても、私だって元は族(正確にはその姫)だから人の事言えないんだけど。





「はぁ…」




もう一度溜息をついて、重たい足取りで家を出た。