「いってきまーす」



誰もいない家に響く私の声





ママはシングルマザーで私を養うために朝早くから夜遅くまで働いています。





家を出るとお向かいに住んでる持田将生くんことまーくんは扉にもたれかかってケータイを触っていた。







「あっ、きーちゃんおはよ」





「おはよーまーくん」






本田稀伊奈




きーちゃんってみんなに呼ばれてます





そしてまーくん大好きッコ






鈍感なまーくんは全然気づいてくれません。






たわいもない話をして学校についた







「きいなーーーーー」






親友の優菜が走ってきてわたしを抱きしめた






「おはよー優菜ちゃん苦しいよ」