雅司さんがあちこちのメディアに寄稿し、インターネットのニュース記事にも出たお陰か、少しずつお客さまが増えてく。
大概は大人で『懐かしい』と、コンビニでは置いてないようなお菓子や玩具を大人買いしてく。
一方で地元の子ども達もおはる屋の存在を知らなかった子達がぽつぽつとやって来た。
そして、口コミでもお客は増える。
地元の無料スポットマガジンの取材も入り、小さいけどカラー写真入りで記事になると。お客はますます増えた。
来店してくれた人たちはほぼ署名していってくれる。一方で駅前通りでも地道に署名運動をしてる。
やがて、ケーブルテレビとはいえテレビ局の取材まで来るようになって、テレビカメラを前に右往左往しながらも。子どもたちは何とか話をまとめて訴える。おはる屋を無くさないで――と。
わずか30秒の映像でも放送されれば影響は桁違いで。翌日は一番の来客の対応に追われる。
そうして、徐々に子ども達はおはる屋存続のための運動を広げていった。



