二百文字小説【小さな玉手箱】

《95.新たな初心》

 不景気の煽りを最も受けるのは中小企業だ。

 アルミ加工をしている我が社も売り上げが低迷した。

 このままでは従業員を解雇しなければいけない。

 けれど、ともに頑張ってきた仲間を見捨てたくはない。

 そこで思い切って、加工技術を利用した家事用品をつくることになった。

 はじめての作業に悪戦苦闘。

 それでも社を創立した頃の、新しい物に触れる喜びが出来た。

 そして、お客さまの笑顔。

 事業転換を決めた我が社と仲間たちに光が射した。