二百文字小説【小さな玉手箱】

《81.未知の世界》

 火星探査機が写した画像が公開された。月面着陸の時も興奮したものだ。

 宇宙は未知の世界。我々、庶民がまだ到達できない世界である。

「歴史も改変されていたりするからな。特に戦国時の記録は」

 熱く語っていると意味深に笑う友人が私に言ってきた。

「月面着陸の話もさ。それがあったかもしれないってことだよ」

 人は未知の世界のものを突き付けられると、まず疑う。

 真否か見極めるために。

 せめて夢のある話は信じたいと私は思った。