二百文字小説【小さな玉手箱】

《100.努力する者》

 転校したばかりの息子は勉強が追いつかずに悪戦苦闘。

 クラスのガキ大将ともいえる生徒に馬鹿にされたらしい。

「あいつら成績悪いんだって。次は勝てって先生に慰められた」

 言いながら息子は、必死に勉強をしている。

 見返してやると思って努力する者は意外と強い。

 次のテストでは彼らを追い越したらしい。

「お前のほうが馬鹿だねって言い返してやった」

 俺も同期に言われて悔しくて頑張り、昇格したことがある。

 やはり俺の息子だな。