異物とは、なんと気持ちが悪い生き物なのだろう

人間と同じ生き物だなんて信じがたい

確か自分たちのことを妖と言っていたような…

まぁなんにしろ、恐ろしいものには変わりがないのだ

なんせ奴らは、人を襲い食すのだから

これを恐れと言わずなんと言おうか

しかも、能力を持つとのこと

聞いた話によれば

数えきらないほどの魔法が存在するらしい

そして、それを自由自在に操るなど

なんとも羨ましい

欲しい欲しいと何度望んだことか

だが、これからは我々が上を行くばんさ

夢にもみたその力を手に入れたのだから

これが如何なる未来を招こうと、そんなことは関係ない

手に入れた、この言葉が大事なのだ

禁忌など我々の欲望の前では、なんの意味もなさなかった




あぁ。なんて恐ろしいことだろうか