誰も私を愛さない

親も親戚も学校のみんなも学校の先生もみんな



双子の妹だけを愛する


だから私も誰も愛さない

理由?そんなのわからない


だから愛なんてしらない


愛なんて私にはわからない

私は愛とは無縁なんだ

自分の誕生日っていつだっけ?

誕生日の日になったらたまたま思い出す



自分の名前も

全部、全部


忘れる



そんな中兄だけは私を愛してくれた


私の名前を呼んでくれた

私の誕生日を祝ってくれた

私と話してくれた

私と遊んでくれた

私に笑顔を向けてくれた


でも結局兄も他のみんなと同じで私よりも双子の妹を愛する

あー、もうどうでもいいや

死んだってイイや

生きてたって意味がない

でも死ぬのがこわい

なんで?

あぁ、そうか

私はただワガママを聞いてほしいんだ

私の名前を呼んでほしい

私の誕生日を祝ってほしい


だから、だから

だから最後に誰か私の名前を呼んでほしい

私の誕生日を祝ってほしい

私を愛してほしい



私のワガママを聞いてほしい

一回だけでいいから

最初で最後のワガママだから


だから誰か


私の最初で最後の


ワガママを


聞いてください


神様、もし本当にいるのなら

私の願いを




聞いて叶えてください