永遠の愛

-遠藤タクside-


「よう、タク。」

「ナギか。なんだよ」

「あの子カワイイよな。飯塚アユ。」

「知ってるのか?」

「飯塚アミの双子の姉だよ」

飯塚アミ?誰だそれ

「知らねえか」

「興味ねえし。」

特に他人に興味ねえしな

そういえば飯塚って…

アキ先輩と同じ名字

双子の妹がいるって言ってたっけ?

まぁ、ただの偶然?

なわけないか?
でも偶然。そうしとこ

「アキ先輩の妹だ」

偶然じゃなかった

「そうなんだ、アキ先輩の…」

アキ先輩は俺の憧れ

誰にでも優しいとこ

するとケータイがなった

なったケータイはもちろんナギ

俺のケータイに電話やメールしてくるなんてナギかナギの双子の妹のサキか施設の人ぐらいだ

そのサキも基本学校ではメールも電話もしてこない

それに俺のは音楽が違うからな

「あ、やべ。すっかり忘れてた」

「サキから?」

「イヤ、ちげぇ。ダチから。じゃんけんで負けたからパン買ってこいって言われてたの忘れてた。じゃなあ」

「おう」

そしてすぐにナギは去っていった

だりいな

昼休み終わったら早退するか

眠いしだるいし

てか、ナギがどっか行ってからまたあの女の顔が浮かんでくる

マジでおかしい

おかしすぎる

マジで俺じゃねえ

まぁアキ先輩の妹なだけにカワイイ顔してる

そうだ、アキ先輩の妹だから浮かんできただけだ

そうだ、そうしとこ


そうこうしてるうちに昼休みは終わり俺は早退した

俺はまだこの時思ってもなかったんだ

まさか俺が



人を好きになるなんて…