碧くん。 碧くん! 碧くんっ!! 早く……早く……。 早く、碧くんに、会いたいよ! 今の妃莉には、もう、それしか、考えられない。 図書室に向かって、一生懸命、全力で走り続けた。 走るの、あんまり早くないけど、それでもがんばって、休まず走った。 途中、靴から、上履きに変える時……。 足がもつれて、転びそうになった。