――カチャッ……。 「あっ! 帰ってきた!! 碧くん、おかえり~っ!!!」 リビングで、一緒に碧くんの帰りを待っていた翠くんが……。 妃莉よりも先に、碧くんに抱きついた。 それも……。 バフッ!と、音が出るくらいの勢いで。 “いいな~。 翠くん” って思う妃莉のずっと向こうで……。