「さぁ。 着いたから、降りよっか」 電車が、学校から5つ目くらいの駅に着いたとき……。 小嶋センパイは、妃莉を見て優しい口調で言った。 「えっと……。 でも、妃莉……。 小嶋センパイのこと、下の名前呼びできないから……」 センパイに、許してもらえないんですよね? それなら、一緒にお買いものなんていけないから……” 「帰ります……」 センパイに続いて電車を下りながら、向かいのホームに足を向けた。