先生に言われたからじゃなくて。
自分から手を挙げてくれたんだもん」



「…………」



「妃莉と一緒にやってくれるんだって。
球技大会の実行委員!」



「…………」



「ものすごくいい人だよね。
片倉くんって!」



妃莉がそう言ったときの碧くんの顔は……。



なんでだろ。



ものすごく……白かった気がする。



キュッとキツく眉根を寄せて、ギュッと唇をかみしめる。



その様子が……なんだか、とても痛々しかった。