―― 「とりあえず、少しの間ここにいて? 僕が迎えに来るまで動いちゃダメ、万が一薛鬼の残党がきたら大声だすんだよ」 「黒炎さん…過保護すぎですよ?」 思わずふふっと笑いが漏れてしまう。 「あ、あぁ…つい…」 黒炎は苦笑いをうかべた。 「じゃあ、あとでね」 また、頭を1撫でして去っていった黒炎の漆黒の羽を見送り、胡蝶は息をついた。