「いや、ほら、胡蝶を起こしにきたんだよ」
それは合ってる。合ってるんだ。
「………チッ…じゃあなんで胡蝶を抱きしめる必要があるんだ。てか、離れろ。」
お前今舌打ちした?舌打ちしたよね僕聞こえてたよ?
舌打ちされた挙句、胡蝶まで奪われた。
「胡蝶、昨日の大広間に朝餉用意してあるから、食ってくるといい」
いい笑顔で言うんじゃねえよ腹黒。
「はい、いただいてきますねっ」
とたとたと部屋を出る胡蝶。
…と、思ったら、「あ、」と言って戻ってき、ひょいっと柱から顔を出してきた。
「氷呀も、おはようございます!」
にっこり笑って今度こそ、とたとたと大広間へ向かう胡蝶。
…赤面の男2人を残して。


