氷呀と話した後も、中に戻って騒いでいる妖怪たちと一緒に笑い合っていた胡蝶は、やがて睡魔に負けそうになりうつらうつらしていた。



「胡蝶?眠いですか??」


黒炎が幼子をあやすように言うので、胡蝶は素直にこくんと頷き、黒炎に抱きついた。


「胡蝶??」

「兄さま、眠たい…」




「………………。」
「………………。」



甘える胡蝶、そして、鋭い目線をとばしてくる白玖と氷呀、その他の妖怪たちの視線を一身に受け、さすがの黒炎も普段の冷静さを発揮することはできなかった。