湊斗くんには
ちゃんと相手してもらえるわけじゃない。



…でも。

ちゃんと目を見て話を聞いてくれるのは…

湊斗くんしかいないの。







「あ、あの!」


1人で、うーん…と悩んでいると
話しかけてきた小柄な可愛らしい女の子。





「な、何でしょう?」


「私と、お友達になってください!」




…え。〝お友達〟…?





「どうして私?
私といると嫌われちゃうよ?」


「ううん!
私ね、キャピキャピしてる子たちが
苦手なんだ…静かに暮らしたいって言うか」






…なら、1人でいればいいのに。

なーんて思ったけど、私はとても嬉しかった。