翌朝

弘吉の為に、卵焼きを

皆に煮物を

良ちゃんと自分におにぎりを作った



荷物が多いから、迎えに来てもらうように

頼んである


本当は、背中が痛いからだけど…


準備は、万端!!


女将と椿、女達や下男仲間


皆に挨拶をした




たまに帰ってくるって、言ってんのに

大袈裟だよな……




迎えに来た弘吉と、原田さんに荷物を持って貰う


新選組屯所の前には、これまた……

大袈裟に皆が揃っていた



「ちょっと江戸に行くだけだろ…」




スッ


久々に見えた


俺は、近くにいた沖田の刀を抜刀し


新選組の皆から、少し離れた


「渉!!どうしたの!!」

「刀は、危ないぞ!!」



今の状況の方が、危ねえよ




ザッ  ザッ  ザッ  ザッ  ザッ



茶布の忍装束を着た者が現れる



「ほぉ……我らの気配に気づくとは…」

新選組の皆も抜刀し、構える



乱闘が始まり、沖田に刀を戻し

体術でしのぐ


忍装束の奴らをまとめているような奴を捕まえた


骨を折ってやる!!


力をこめた瞬間、廻りにいた奴らが


一気に俺の元へ


必死に逃げようと頑張ったけど


背中の傷み


そして、何か薬を嗅がされた











ぼやける視線の先に、土方さんが見えた