もう、なんで早く起こしてくれないの。
新学期早々これじゃ遅刻だよ。
髪はボサボサで顔に寝癖がついてるけど、まぁいいかと洗面所の鏡とにらめっこ。
「ほたる、早くしないと遅刻するよ。」
「母さん朝ごはんいらないや。早弁するからお弁当は持ってくね。」
こら、女の子が早弁はやめなさい。
そんな母さんの怒鳴り声を背中で聞いて、家を飛び出した。
玄関前で幼馴染みの美幸が自転車に股がって、後ろに乗れと催促する。
美幸の後ろは最高だ。
でも、見つかったらかなりヤバいけど。
こんな田舎道に車は通らないから大丈夫。
自転車の横を何故かこの辺りでは見かけない、高級車が横切って行く。
「美幸みた。今の何。」
「さぁ、なんだろうね。」
あれがうさわのベンツなのか。
ベンツなんてテレビでしか見たことがない。
ここは人口2万の小さな田舎町。
緑が多くて、山や川もあって、小さな商店街と高校は一つしかない。
でも私はこの町が大好きなんだ。
新学期早々これじゃ遅刻だよ。
髪はボサボサで顔に寝癖がついてるけど、まぁいいかと洗面所の鏡とにらめっこ。
「ほたる、早くしないと遅刻するよ。」
「母さん朝ごはんいらないや。早弁するからお弁当は持ってくね。」
こら、女の子が早弁はやめなさい。
そんな母さんの怒鳴り声を背中で聞いて、家を飛び出した。
玄関前で幼馴染みの美幸が自転車に股がって、後ろに乗れと催促する。
美幸の後ろは最高だ。
でも、見つかったらかなりヤバいけど。
こんな田舎道に車は通らないから大丈夫。
自転車の横を何故かこの辺りでは見かけない、高級車が横切って行く。
「美幸みた。今の何。」
「さぁ、なんだろうね。」
あれがうさわのベンツなのか。
ベンツなんてテレビでしか見たことがない。
ここは人口2万の小さな田舎町。
緑が多くて、山や川もあって、小さな商店街と高校は一つしかない。
でも私はこの町が大好きなんだ。