「う、うわあああああああああああ!!!」
「いやあああああ!!何よこれえええ!!」
もう教室の中は大パニック。収集がつかなくなっていた。残った目立つグループの奴らは皆呆然としていた。
「み、皆!落ち着いて!」
クラスの委員長が皆を落ち着かせようと呼びかける。だが、声は震えていて、余計皆を不安にさせるだけだった。
「委員長の言う通りだよ。落ち着きなって。このゲームに参加すれば死なないんだから」
私は見かねて、皆に落ち着くよう促す。多分参加すれば死なないと思うし、そう言ったら皆も落ち着くと思ったからだ。
『その通りです。』
「!?」
なんだこいつ。急に話しかけて来んなっての!
『そこの少女のいう通りですよ。このゲーム参加すれば死なないし、この学校からも出れます。ではもう一度聞きます。参加する人は?』
皆は顔を見合わせて、恐る恐るやります、という声が聞こえてきた。
「ねぇ…どうする?」
わたしは優美たちに話しかける。優美は顔を真っ青にしながら、
「やる…というか、やらなきゃ、だよね……」
と言った。駿介や亮も同じ気持ちのようだった。
『どうやら、さっきの6人以外の皆様、参加のようですね。では…』
『ゲームを、始めましょう?』