「ちょ……………何………これ……」
教室の中が一気に静まる。
「ど…どうせ合成とかでしょ!?」
そう言う彼女だが、さっきほどの威勢は無かった。
『まぁ、信じなくても良いです。勝手にゲームを進めるだけなので。ではミッション1。』
クラスの3分の1は聞く耳持たずという感じだが、3分の2は気にしないふりをしながら耳を傾けていた。
『ミッション1は簡単。このゲームに参加してください。』
「…は?」
一体どんなミッションがあるのかと思えば、こんな程度のものなの?
「はい、ウソ決定ー。ミッションチャチすぎだし」
まったくだ。いつもはうるさいヤツとしか思ってなかったが、今だけは彼女に賛成する。
「俺ぜってー参加しねぇぞー」
「私もー」
クラスの目立つグループの中の半分くらいが参加しない宣言を始めた。
私も参加しないと言おうと思ったが、その前にまた放送が入った。
『参加しない人は6人ですね。分かりました。その6人はミッション失敗です。』
しまった。完璧に言うタイミングを逃した。このままだと私もミッションに参加しなくちゃならなくなる。でも言うしか…
だが次の瞬間ビシャ、という音が後ろからした。
「キャ、キャアアアアアアアアアアア!!!」
振り向いて見ると、さっきの6人の首が吹っ飛んでいた。

