元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない

「恋ってさ…
人それぞれその時の状況や経験によって、恋に対する想いが違うよね。
わたしは人よりたくさん恋をしてきたけどいつの時も”恋”に対する想いは変わらなくて、やっぱりいいよね♡恋ってさ…笑ったり泣いたり、傷ついたり傷つけたりさ…」



「辛くても、傷ついても?」



「うん!今回の涼くんとの恋もやっぱりいい経験になったし、学べた事たくさんあったよ♡無駄にならないようにきちんとプラスにしたい」



「なんか咲良って恋に関しては凄いな!ちゃんと逃げずに向き合っててさ…」


「だってさぁ、誰かを好きになるって凄く素敵なことでしょ?自分以外の誰かを大切にしたいって思うんだもん♡
幼なじみでも年上でも年下でも、彼女がいても彼氏がいても…男でも女でもさ、好きって思う気持ちは素敵な感情だよ。
”どんなカタチでも”ねっ♡」




バーンと一発目の花火が打ち上がった。



「どんな…どんなカタチでも?」



「そう♡どんなカタチでも」




次々に打ち上がる花火は咲良を照らす。
キラキラの目に無邪気な笑顔に…

ドキッとオレの胸が高鳴った。




今日、初めての気持ちを知ってしまったのかもしれない。





”どんなカタチでもねっ♡”