夏休み2日目
そして3日目も、涼くんは変わらずわたしを迎えにきてくれた。

”おはよう”から始まる夏の朝は
爽やかで、変わらぬドキドキが心地よくて…

ずっと続けばいいのに…
このまま涼くんとふたりでいたい。

1秒ごとに強くなる想いが
焦りと不安を倍増させていた。

相変わらずテンポよく鳴り響く携帯電話につい、口に出さないと決めていた言葉を声にしていた。


「夏休み、彼女さんと会わないの?」