元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない

ズーンと重い気持ちのまま
ベッドに寝転び天井を見上げていた。

♪♪〜♪〜♪

鳴り響く着信音で我に返る。


画面には”優希”の名前

「もしもしぃ〜♡」

ココロとは裏腹に明るくいつも通りのわたしで電話に出ていた。

「テンション高っ!!
あっ、そっか涼くんとデートだったんだもんな」

「そうなのそうなの♡
涼くん今日も相変わらずカッコ良かったよぉ〜♡」

「咲良が楽しそうで良かったよ!
てか学園祭でやる写真アートの話だけどさぁ〜とりあえず日にち決めてチャチャッと撮って、後は今までのそれぞれの写真とかも合わせて作ろうよ。オレさ…実は景色撮るの好きでさそれも入れたいなって……」


「えー♡初耳は.つ.み.み♡
それすごく良いよぉ!優希の撮った写真見てみたいっ!!」


「いや…たいした写真じゃないけどね…でもオッケーもらえて良かったよ!」


この夜、優希と今までにないくらい長電話した。
ココロのモヤモヤは隠したまま…