「ハァ……」
ひとりきりの部屋でポツリと吐いたため息。
今朝までの浮かれモードが一転して、
なんともモヤモヤした感情に包まれた。
夏休み一日目、
涼くんと過ごせた時間は間違いなく幸せで楽しくて…笑いで溢れていた。
でも…涼くんの横で度々鳴り響く携帯のメロディと必死に返信する横顔にギュっと胸が傷んだんだ。
ふたりきりの時間なのに
ふたりきりにはなれなくて
見えないその存在がわたしの中で大きくなった。
それでもわたしは不安もモヤモヤも隠して笑った。涼くんを困らせないように…
夕焼けが広がる帰り道
涼くんはそっとわたしの手を握りしめてくれた。
家の前まで送ってくれて
お決まりの様にキスをした。
「また明日迎えにくるね」
優しい手の温もりも、優しいキスも
優しい言葉も、すべてわたしに向けられている。
それでもわたしは彼女じゃない…
涼くんの彼女になりたい。
ひとりきりの部屋でポツリと吐いたため息。
今朝までの浮かれモードが一転して、
なんともモヤモヤした感情に包まれた。
夏休み一日目、
涼くんと過ごせた時間は間違いなく幸せで楽しくて…笑いで溢れていた。
でも…涼くんの横で度々鳴り響く携帯のメロディと必死に返信する横顔にギュっと胸が傷んだんだ。
ふたりきりの時間なのに
ふたりきりにはなれなくて
見えないその存在がわたしの中で大きくなった。
それでもわたしは不安もモヤモヤも隠して笑った。涼くんを困らせないように…
夕焼けが広がる帰り道
涼くんはそっとわたしの手を握りしめてくれた。
家の前まで送ってくれて
お決まりの様にキスをした。
「また明日迎えにくるね」
優しい手の温もりも、優しいキスも
優しい言葉も、すべてわたしに向けられている。
それでもわたしは彼女じゃない…
涼くんの彼女になりたい。

