元カレには彼女がいる。でも好きで仕方ない

夏の風が2人を包む。
わたしはベンチに座わらず目の前にあるブランコに直行した。



「わぁぁい。ブランコ久しぶり♡」



緊張を、この空気を紛らわせようと…
必死にブランコを揺らした。



「咲良……あっ…野々原さん…なんか変わったね」



「いや……こっちが素だったりするかも…あの頃すごく緊張しちゃってさ…全然話せなかった…よね?」



「うん…俺も付き合うとかよくわからなくて…変に意識しちゃってさ…」





「あはは♡なんかこんな風に涼くんと話せる日がくるなんて思わなかったな♡」



「俺も!!」



涼くんはそう言うとわたしの隣のブランコに立った。




「あっ…わたしの事…咲良で大丈夫だよ//」




なんとも言えない雰囲気や会話に
飲み込まれていきそうで。
ドキドキが止まらなくなった。