「雛子ちゃーん!」 そんな声が聞こえて振り返ると、 この学校の理事長こと私のおじさんが走って近づいてきた。 「ごめんねぇ、ウエイターなんてやってもらっちゃって! 人手が足りなくて困ってたんだよ〜」 おじさん、私は幾つか言いたいことがあるんだ。 ウエイターなんて今はどうでも良い。 「なんで共学プロジェクトのこと黙ってたの!? それに!なんで今日まで私の前に姿を現さなかったの!」 今更になって謝ってきても遅いんだから!