その時、後頭部をバシッと強打されて、「いってぇ‼︎」と思いっきり振り返った。
「お前ら、俺の存在忘れてんだろ」
そこには不機嫌な海生がいて、俺を睨み付けている。
そうだ。忘れてた……
海生も植木に隠れてたんだっけ。
そういえば田城は………いない。
「あいつなら気を遣って帰ったよ。可哀想だよな。見せつけられて」
俺が田城を探してるのに気付いたのか、嫌味をたっぷりと含んで言う海生に、優奈の頬がカァッと赤くなった。
「俺だって幼馴染のラブシーンなんて見たくないっつーの」
「悪かったって」
「それに何だ?優奈が俺を好きだとか聞こえたんだけど?」
うわ!ヤバい……聞こえてたか……
海生がニコッと満面の笑みを見せる。
顔が恐ろしいほど整ってる奴は迫力があって怖さ倍増……
普通にキレられた方がまだマシだわ。
「もういいんだよ、その話は」
「良くねぇよ馬鹿。そんな風にずっと思ってたのか?」

