「俺も優奈が好きだ。誰にも渡さない。それが例え海生でも、譲ってなんかやらない」
初めて言葉にして伝えた想い。
俺達は遅過ぎたんだ。
確かに心で通じ合うことも出来る。
だけど、言葉にしないと不安な時だってある。
優奈の額に、こつんと自分のを合わせる。
自然と上目遣いになって、俺を見上げる優奈が堪らなく可愛く見えた。
「とりあえず、キスしてもいい?」
「へ?ちょっ……拓真っ」
俺から一歩後退る優奈の腰を引き寄せる。
それでも往生際が悪い優奈は、俺の胸を力一杯押し返すけどビクともしない。
「駄目だよ拓真……ここ学校だし、それにーー、」
「もう無理」
なんかムカつく。
そんな嫌がらなくてもいいじゃんか。
ここまで嫌がられると、逆に燃えるし。
照れて赤くなってる顔が俺をそそのかしてるのわかんねぇのかよ。
腰から仰け反る優奈の背中に手を当てて、距離を詰める。
あと数センチ。
優奈も諦めたのか、口を噤んだ。

